今春の受験も無事終わりを迎えました(詳細は「合格実績等」のページ)。
今年度の高校部・既卒部の受験は、学力的に「チャレンジ」と呼べるものが多かったので、特に印象的なものとなりました。
10月に世界史から政治経済に科目変更したY・Kさん。なんとそこから4ヶ月半ほどで中央大学商学部に合格しました(早稲田大学も補欠までいきました)。科目変更に伴い、こちらも10年以上ぶりに政治経済を学び直すなど、私にとっても過酷な(?)指導となりました。授業は週1回オンラインだったので、次の授業までの1週間、効率的に学習が進められるよう練りに練った宿題計画は相当な量になりました。時には弱音を吐きながらも、最後まで投げ出さずについてきてくれたY・Kさん。本当によく頑張りました。「浪人という決断をしてよかった」、その一言が全てです。一人暮らしの浪人生活。不安、焦り、孤独、それらを乗り越えたどり着いた合格。この一年は必ず今後の人生の大きな糧になります。
滑り止め抜きの厳しい勝負に挑んだM・Kさん。学校の先生からは志望校のレベルを下げて滑り止めを出願するようアドバイスがあったようですが、自ら退路を断つ決断をしました。12月の入塾以来、世間がにぎわうクリスマスや年末年始も返上で塾に籠り、勉強にうちこみました。受験終盤に、「実は・・・もう一年勉強をして受験したい大学があるんです」という告白をされたときは驚きましたが、今年度も見事に東京女子大学へ合格。入学の切符を手に入れながらも初志貫徹、当塾でもう一年学習をし、来年は本当の第一志望を受けるという選択をしてくれました。来年の桜は今年よりも鮮やかにその目に映ると信じています。
美術大学志望のK・Sさんは、昨年8月入塾時、共通テスト模試得点率30%前後。推薦を見送って、第一志望の武蔵野美術大学へ照準を絞り、5か月後の共通テスト本番では60%以上の得点率を出しました。対策を練ったその後の一般入試でも結果を残し、受験校は全て合格。無事、武蔵野美術大学へ進学しました(実技対策で通っていたアトリエでは、4,5名が武蔵野美術大学を受験されたとのことですが、合格はK・Sさんのみ!)。美大の実技試験対策と並行しての勉強だったため、学科試験対策は通常の受験生の半分程の時間しかありませんでしたが、よく半年間で合格へ結びつけました。K・Sさんの静かな中に秘めたる闘志は本当に頼もしかったです。
今年も数々のドラマチックな受験に立ち会えました。私も眠れぬ夜を過ごしましたが、つくづく生徒に恵まれ、幸せな講師生活だと実感しています。
来年はどんなドラマに立ち会えるか、気持ちがはやります。
よぉ~し、明日からの新年度もやるぞ~!
(^o^)丿
高校部・既卒部担当 海老根
2021年3月31日